この記事を見ているということは、あなたは公務員への転職に興味を持たれているのかもしれません。
しかし、元国家公務員として働いたことがある私としては、
基本的に公務員になることはお勧めできません。
国家公務員をおすすめしない理由や、どういう人であれば公務員を
目指しても良いのかをお伝えしていきます。
注意:公務員と言っても市役所勤めから教師、消防員、果ては裁判官や
政治家まで非常に多岐にわたります。
今回はターゲットを絞り、市役所や国の出先機関等の一般的にイメージされる
「役所勤めの公務員」についてお伝えしていきます。
公務員をおすすめしない理由1:
仕事がつまらない
繰り返しになりますが、公務員の仕事は非常に多岐にわたるので、同じ市役所であっても、
別な課であれば全く別なことをやってることも多いです。
よって例外もたくさんあるのですが、基本的に公務員の仕事は決められたことを決められた通りに
進める仕事であることがほとんどです。
公務員の仕事は決められたルーティンワークがメイン
例えば私が勤めていた法務局を例に挙げましょう。
法務局という役所は、不動産や会社の登記を扱う役所です。
不動産を購入した方、もしくはその代理となる司法書士の先生が
「所有権移転申請書」を出してきます。
法務局の職員はこの申請書の添付書類や住所の記載等に誤りがないかチェックし、それをパソコンに登録をする仕事です。
一言で言えば「書類チェック」をすることが仕事なのです。
もちろん書類チェックという仕事が無意味な仕事だとか、そういうことを言いたいのではありません。
間違いがないように正確にチェックし、データベースに誤りなく正確に登録することにやりがいを感じる人もいるかもしれません。
しかし、予備校のパンフレットに書かれているような「公務員は民間にできないスケールの大きい仕事ができる」と言うことを鵜呑みにしているのでしたら、大間違いということを断言しておきます。
公務員の仕事は創造的ではない
以上のように、公務員の多くの仕事は自分の頭で考えて、国や地域を良くしていけるように自主的に活動できるというものでありません。
法律に則り、決められた業務を決められた通りに処理するというものがほとんどです。
経済産業省のような中央官庁の花形役所に勤めるという場合でしたら別かもしれませんが、
いわゆる市役所や国の出先機関だと、創造性のない仕事に人生の大半の時間を
費やすことになります。
創造性のないルーティンワークにあなたは人生を費やすことに、あなたは満足しますか?
売上ノルマがないのはメリットのようだが、実際はデメリット
公務員を目指す形の理由の一つに、公務員にはノルマがないというのがありますよね。
「民間企業のノルマを追い続ける姿勢に疲れた」
「公務員は営業ノルマがないから楽だ」
もしかしたらあなたもそう思っているかもしれませんね。
しかし、実はノルマがないというのはメリットではなく、デメリットなのです!
なぜかと言うと、ノルマがない仕事というのは、例えるなら「点数の出ないテスト」
のようなものです。
あなたはこれまで中学や高校、大学でテストを無数に受けてきましたよね。
そのテストはほぼ間違いなく点数が出たかと思います。
点数が出るから
「前回よりも成績が上がった、嬉しい!」とか
「平均点より下だ。マジでやばいな」とか思えたわけです。
仮にそのテストが、点数が出ないものだったらどうでしょうか?
そのテストに一生懸命頑張ろうと思ったでしょうか?
やりがいのかけらもなくなると思いませんか?
仕事も同じで、「売り上げが上がった、よっしゃー!」とか
「去年より売り上げが下がっている。どうにか打開しないと」とか思えるわけです。
数字があるほうが、仕事の張り合い、やりがいがあるということですね。
あなたはやりがいのない仕事に耐
仕事の頑張りがすぐに反映されない
公務員はどの試験に受かり、どの役所に採用されたかによって99%その後の
人生が決まってきます。
就職されてからどんなに仕事を頑張ったとしても、それが給料だとか、
出世に影響してくるのは何十年も先の話です。
それまでは仕事をどんなに頑張っても、周りの職員とほとんど待遇が変わることはありません。
そのため、仕事を一切頑張らないどころか、仕事を一切しない「無能職員」も一定数います。
そういった人は民間企業なら相当詰められ、最悪クビになるところですが、公務員の場合
よほどの問題行動がなければクビにすることはできません。
問題職員がしない分の仕事は、当然他の職員に降りかかってきます。
あなたが真面目に仕事をすればするほど、あなた自身が忙しくなるわけです。
そして何より、そういった問題職員と、仕事を頑張るあなたと給料は全く変わらないのです。
いかがでしょうか?そんな環境であなたは仕事をバリバリこなすますか?
ご存知の通り、かつてソビエト連邦のような社会主義国家がありました。
社会主義国家では、仕事を頑張る人と仕事を頑張らない人で得られる財産が全く同じでした。
そのため、国民の労働意欲が削がれることとなり、アメリカなどの資本主義国家と大きく発展が異なる結果となりました。
公務員の待遇は明らかに社会主義国家的と見なすことができます。
となると、労働意欲がなくなるのは当然ですよね。
公務員をおすすめしない理由2:
職員に魅力的な人間がいない
これは私の偏見も入ってるかもしれませんが、公務員の職員には民間企業よりも明らかに魅力的な人間が少ないです。
なぜか?
そもそも公務員は、
・民間で汗水たらして働くよりも、公務員になってのんびりしたい
ですとか、
・仕事はそこそここなして、家庭を大事にしたい
という理由で志望する方が大半です。
そのような方達の中に、魅力的な人間がいるでしょうか?
逆に民間企業はというと、仕事のできる人から社会常識のない変な人まで幅広く存在します笑。
しかし、仕事ができて魅力的な人は間違いなく公務員より多いです。
公務員をおすすめしない理由3:
将来性がない
日本の財政状況を一度も見たことがありますよね。
国と地方を合わせて1000兆円以上の借金があると言われています。
どうでしょうか?この借金を聞いただけでも公務員に将来性がないことがわかりますよね。
人によっては、
「国の借金はお金をいっぱいすれば帳消しに出来るから問題ない」
というような暴論を吐く人もいますが、そんなことしたら世界が大変なことになることが見えています。
そのうち、
・公務員の給料削減
・身分保障の見直し
などが進み、公務員も不要となればクビが切られる時代が来るでしょう。
公務員は普遍的な仕事のスキルを身につけることができない。
公務員から転職せざるを得なくなった時に、公務員は営業スキルや分析力など、
民間で使えるスキルが一切ない状態で転職活動をすることになります。
そうなれば、間違いなくろくな仕事に就くことができないことが目に見えていますね。
公務員をおすすめしない理由4:
試験が難しい
以上のように、世間の人が思うほど公務員という仕事は魅力的な仕事ではありません。
しかし、その割には人気が高すぎるのです。
「公務員になれば絶対安泰」
「ブラック企業とは無縁の恵まれた待遇」
「公務員になれさえすれば幸せになれる」
そのようなイメージばかりが先行してしまい、人気が高まり過ぎて試験の難易度も非常に高くなっております。
筆記試験だけでも
・文章読解
・数的処理
・資料解釈
・国語
・数学
・日本史
・世界史
などなど、中学校の入試問題+大学入試の問題から、
・憲法
・民法
・行政法
・行政学
・ミクロ経済
・マクロ経済
などの大学の法学部や経済学部で学ぶ知識まで、ありとあらゆる問題が出ます。
筆記試験に受かればそれで合格ではありません。
最近では、筆記試験は足切りにしか使わず、採用面接で合否を決めるという役所も増えています。
私もそうでしたが、公務員志望者の中には「筆記は自信があるけど面接が苦手」という方も多いはずです。
そういう方は、どんなに筆記を頑張っても面接で採用されず、当初想定しなかった
不本位な役所に就職せざるを得ないという結果になる方も大勢います。
まさに、公務員試験は「小中高大のすべての問題の受験を受けつつ、民間企業の採用試験を受ける」
というぐらい非常に大変な試験なのです。
その割には給料が安く、仕事も面白くない。将来性もない。
実際公務員になって思いましたが、「リスクに対してリターンが小さすぎる」のが公務員試験だと思います。
公務員への転職をオススメする人
以上のような理由から、基本的に公務員に転職するということを私は勧めしておりません。
しかし、全ての人に公務員への転職をおすすめしていないわけではありません。
公務員になっても問題ないかなという人とは、
- 野心のない人。仕事にやりがいや多くの収入、キャリアアップなどを求めない方。仕事はとりあえずそつなくこなして、そこそこの給料をもらえればそれで満足な方。お金持ちになりたいとか、仕事をバリバリこなしたいという人には公務員をお勧めできません。
- その役所仕事自体に興味のある方。例えば、「法務局に入って申請書に間違いがないかしっかりチェックをしたい!」と本気で思っている方。
もしあなたがこのどちらかを満たすのであれば、公務員を目指してみるのも良いかと思います。
個人的には、2の公務員という仕事に対して本気で興味のある方が就職をして頂けるような世の中になってほしいと思います^^
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